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墓じまいのしるべ

新しいお墓の墓石の見積もりの取り方|指定石材店・一括見積もり・直接依頼の違いと、見積書でそろえる項目

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墓じまいの後に近くへ新しいお墓を建てるとき、墓石の見積もりをどこから取るかで進め方が変わります。墓地の指定石材店、複数の石材店へまとめて依頼する一括見積もりサイト、石材店やデザイン墓石店へ直接頼む方法を比べ、見積書でそろえる項目、契約前に確かめるキャンセル・手付金・納期を、公式サイトと国民生活センターの公表情報で整理しました。

費用公開日:情報確認日:作成:編集部

この記事で分かること

  • 墓石の見積もりは、先に墓地の規則(指定石材店・区画の寸法・高さの決まり)を確かめてから取ることが分かる
  • 指定石材店・一括見積もりサイト・直接依頼の3つの入口の違いが分かる
  • 見積もりを比べるときにそろえる条件と、見積書の内訳で確かめる項目が分かる
  • オーダーメイドの墓石は注文後にキャンセルできないことがあり、手付金・図面の返事の期限・納期を契約前に確かめる理由が分かる
  • 墓石を建てない供養先と、困ったときの公的な相談先が分かる

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電卓とノート

結論:墓地の規則を確かめてから、同じ条件で2か所以上に見積もりを頼みます

墓じまいの後、いまの家の近くに新しいお墓を建てる場合、墓石の費用は見積もりを取らないと分かりません。進め方は次の順番です。

  1. 新しい墓地を決め、墓地の規則を確かめる:指定石材店の制度があるか、区画の寸法、墓石の高さや形の決まり。
  2. 見積もりの入口を選ぶ:指定石材店/一括見積もりサイト/石材店・デザイン墓石店へ直接。
  3. 同じ条件で2か所以上から見積もりを取る:石の種類・デザイン・彫刻・基礎工事・付属品をそろえる。
  4. 契約の前に、キャンセル・手付金・納期・保証を書面で確かめる。

指定石材店の制度がある墓地では、依頼できる石材店が限られます。この場合は「どの石材店に頼むか」ではなく「同じ石材店の中で、何を含めた見積もりか」を確かめることが中心になります。

新しいお墓の墓石の見積もりを取る順番の図。1 墓地の規則を確かめる、2 見積もりの入口を選ぶ、3 同じ条件で2か所以上に頼む、4 契約前にキャンセル・手付金・納期を確かめる。

編集部作成。見積もりの進め方を示した図です。

この記事が役立つ人:墓じまいで取り出した遺骨を、近くに新しく建てるお墓へ移す予定の人。新しい墓地は決まったが、墓石をどこに頼めばよいか分からない人。

墓地を決める順番や受入証明の関係は墓じまいして近くに新しいお墓を建てるときにまとめています。この記事は、その後の「墓石の見積もり」に絞っています。

見積もりの入口は3つあります

編集部作成。各社の記載は公式サイトで確認した内容です(2026-11-01)。料金はどの入口でも見積もりで決まり、本サイトでは確認していません。

使える場面

墓地の指定石材店
墓地に指定石材店の制度がある
一括見積もりサイト
指定石材店の制度がない墓地
石材店・デザイン墓石店へ直接
指定石材店の制度がない墓地

選べる幅

墓地の指定石材店
墓地が決めた石材店の中だけ
一括見積もりサイト
事務局が条件に合う石材店を選び、その店から見積もりが届く(墓石ナビの説明)
石材店・デザイン墓石店へ直接
自分で選んだ店だけ

利用の費用

墓地の指定石材店
見積もりの扱いは石材店ごと
一括見積もりサイト
墓石ナビは「すべて無料」「契約の義務はございません」と記載
石材店・デザイン墓石店へ直接
見積もりの扱いは店ごと

向く人

墓地の指定石材店
墓地が先に決まり、選択肢が限られている人
一括見積もりサイト
比べる相手を自分で探す時間がない人
石材店・デザイン墓石店へ直接
デザインやオーダーメイドで決めたい人

気をつけること

墓地の指定石材店
比べる相手がいない分、内訳を細かく確かめる
一括見積もりサイト
入力した内容が石材店へ渡る。何社から連絡が来るかを確かめる
石材店・デザイン墓石店へ直接
注文後のキャンセルの扱い。石屋千鳥はオーダーメイドのため返品・キャンセル不可と明記

墓地の指定石材店

墓地によっては、工事をする石材店を墓地が決めている場合があります(指定石材店)。墓じまいの撤去工事で依頼先が限られる墓地があるのと同じで、新しく建てるお墓でも同じ制度があり得ます。墓地の申込みの前に、指定石材店があるか、あるならどの店かを確かめてください。

一括見積もりサイト

条件を入力すると、複数の石材店から見積もりが届く仕組みです。たとえば墓石ナビ(株式会社サフタ)は、公式サイトに「当サイトはすべて無料でご利用いただけます。また契約の義務はございません」と書き、石材店からの希望の連絡方法を選べるので「過度な営業はございません」としています。同じページには、見積書・契約書などの書面をよく読み、納得してからサインするよう注意書きもあります(2026-11-01確認)。

入力した内容は、条件に合う石材店に伝わる前提の仕組みです。何社から、どの方法(電話・メール)で連絡が来るかを、申し込む前に確かめてください。

石材店・デザイン墓石店へ直接

近くの石材店や、デザイン墓石を扱う店に直接頼む方法です。たとえば石屋千鳥(株式会社千鳥)は、対応地域のページで「日本全国に対応しています。」「出張費用当社負担。」と案内しています。特定商取引法に基づく表記では、次のように書かれています(2026-11-01確認)。

  • 商品代金:見積書で提示。手付金10%を前払い(一部の特注品は手付金50%の場合あり)
  • 申し込みの有効期限:同社からの図案に7日以内に返事がない場合は申し込みを無効とする
  • 商品の引渡しまで:正式注文日から約1〜1.5か月(受注状況で前後する場合あり)
  • 返品・キャンセル:「商品はすべてオーダーメイド品ですので返品、キャンセルはお受けできません。」
  • 支払い方法:現金・クレジットカード・銀行振込・墓石ローン

オーダーメイドの墓石は、作り始めると取り消せないのが前提です。区画の寸法、墓地の規則、家族の合意がそろってから正式に注文します。

見積もりを比べる前に、条件をそろえます

見積もりの金額は、含まれる工事や付属品で大きく変わります。違う条件の見積もり同士を比べても、どちらが高いかは分かりません。頼むときに次の条件を同じにして伝えます。

編集部作成:見積もりを頼むときに伝える条件

  • 墓地の名前と区画の寸法(間口・奥行き)。墓地の使用許可の書類の写しがあると伝えやすい
  • 墓地の規則で決まっている高さ・形・素材の制限
  • 墓石の形(和型・洋型・デザイン)と、希望する石の種類(決まっていなければ「候補を出してほしい」と伝える)
  • 彫る内容(家名・戒名や法名・建立者名など)と、墓誌を置くか
  • 外柵・基礎工事・据付・運搬を含めるか
  • 花立・香炉・水鉢・灯籠などの付属品を含めるか
  • 納骨したい時期(いまのお墓の返還の期限との関係)
  • 保証や、地震への備えの施工を希望するか

同じ条件を書いたメモを作り、各社に同じものを渡すと比べやすくなります。

見積書の内訳で確かめる項目

届いた見積書は、合計額より先に内訳を見ます。下は、見積書に分かれて書かれているかを確かめる項目の一覧です。項目の名前は石材店によって違います。

編集部作成。項目の名前は石材店によって違います。

石材

何の費用か
墓石本体の石
見積書で確かめること
石の種類(名前と産地)が書かれているか

加工

何の費用か
石を切る・磨く・形を作る
見積書で確かめること
デザインの図面と一致しているか

文字彫刻

何の費用か
家名・戒名などを彫る
見積書で確かめること
何文字・何面まで含むか、追加の彫刻の料金

基礎工事

何の費用か
地面を固める
見積書で確かめること
工事の方法が書かれているか、含まれているか

据付・運搬

何の費用か
現地へ運んで組み立てる
見積書で確かめること
墓地での作業の費用が含まれているか

外柵

何の費用か
区画を囲む石
見積書で確かめること
既にある外柵を使うか、新しく作るか

付属品

何の費用か
花立・香炉・水鉢・墓誌など
見積書で確かめること
どれが含まれ、どれが別料金か

消費税・諸費用

何の費用か
税・書類の費用など
見積書で確かめること
税込か税別か

見積もりの項目を分けて書いてもらう考え方は、撤去工事の見積もりでも同じです。墓じまいの見積もりで確認する8項目も参考にしてください。

契約の前に確かめること

編集部作成:契約の前の確認リスト

  • 最終的な図面(形・寸法・彫刻の文字)を見て、家族で確認したか
  • キャンセルの扱い(いつから取り消せないか、取り消すと何を払うか)
  • 手付金の額と、残りを払う時期
  • 図面への返事の期限など、申し込みが無効になる条件
  • 完成・据付の予定日と、納骨の日に間に合うか
  • 保証の範囲と期間(書面でもらえるか)
  • 支払い方法と、ローンを使う場合の条件

国民生活センターに寄せられている相談

国民生活センターの「墓・葬儀サービス」のページ(2026年7月31日更新)によると、PIO-NET に登録された「墓」の相談は、2023年度 1,046件、2024年度 1,018件、2025年度 1,077件です(2026年5月31日現在。消費生活センター等からの経由相談は含まれていません)。最近の事例として、寺院に宗派を確認して墓地を買ったが後で別の宗派だと分かり、解約を求めたら解約料を請求された、という相談が挙がっています。

寺院墓地に新しくお墓を建てる場合は、宗派の条件と、解約のときの扱いを墓地の申込みの前に書面で確かめてください。契約や請求で困ったときは、消費者ホットライン188(最寄りの消費生活センター等につながる)に相談できます。

契約した場所によってクーリング・オフが使えるかが変わる点は、墓じまいの契約はクーリング・オフできますかにまとめています。墓石の注文も、店舗で契約したか、自宅に来た営業で契約したかで扱いが変わります。

墓石を建てない選択肢もあります

新しく墓石を建てると、墓地の使用料・墓石の費用に加えて、継ぐ人の問題も残ります。継ぐ人がいない、費用を抑えたいという場合は、墓石を建てない供養先も候補になります。

本サイトで確認できていないこと

次に確認すること

よくある質問

Q. 見積もりは何社から取ればよいですか。 決まった数はありません。指定石材店の制度がない墓地なら、同じ条件で2か所以上から取ると、内訳の違いが分かりやすくなります。

Q. 一括見積もりを頼んだら、必ず契約しなければいけませんか。 墓石ナビは公式サイトで「契約の義務はございません」と書いています。ほかのサービスを使う場合も、利用規約で確かめてください。

Q. 墓石が完成する前に、いまのお墓の返還の期限が来てしまいます。 その間の遺骨の置き場所を先に決めます。自宅に一時的に置く場合の扱いは墓じまい後の遺骨を自宅に置くのは違法ですかを見てください。

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