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墓じまいのしるべ

改葬で遺骨を自分で運ぶとき|車・電車・飛行機・郵送の比べ方と、許可証を手元に持つ理由

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墓じまいで取り出した遺骨を、新しい納め先まで自分で運ぶときに。車・電車・飛行機・郵送(送骨)のどれを選ぶかの比べ方、改葬許可証を骨壺と一緒に持つ理由(墓地埋葬法第14条)、骨壺の大きさと飛行機の持ち込み手荷物の枠、骨壺の包み方と持ち運びの袋を、条文と公式の案内で確認して整理しました。

手続き公開日:情報確認日:作成:編集部

この記事で分かること

  • 遺骨を運ぶときに、改葬許可証を骨壺と一緒に持っておく理由(納め先は許可証を受け取るまで納められない)が分かる
  • 車・電車・飛行機・郵送(送骨)の違いと、どれを選ぶかの考え方が分かる
  • 骨壺の大きさ(寸と直径)と、飛行機の機内持ち込み手荷物の大きさ・重さの枠の関係が分かる
  • 骨壺を運ぶ前の包み方、持ち運びの袋を選ぶときに見る点が分かる

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白い花瓶に生けた紫の花

結論:運び方より先に、許可証と納める日を決めます

墓じまいで取り出した遺骨を、新しい納め先まで自分で運ぶ場合、運び方(車・電車・飛行機・郵送)を選ぶ前に、次の2つを決めておきます。

  1. 改葬許可証を、遺骨と一緒に持つ(または納め先の指定どおりに送る)。 墓地、埋葬等に関する法律第14条は、墓地の管理者は改葬許可証を受理した後でなければ埋蔵させてはならず、納骨堂の管理者は収蔵させてはならないと定めています。許可証が無いと、運んでも納められません。
  2. 取り出す日と、納める日をつなげる。 取り出してから納めるまでの間、遺骨をどこに置くか(自宅か、そのまま納め先へ向かうか)を決めておきます。

そのうえで、骨壺の大きさ・距離・同行する人数・体力で運び方を選びます。

遺骨を運ぶ前の順番の図。1 改葬許可証を受け取る、2 取り出す日と納める日を決める、3 骨壺の大きさを測る、4 運び方を選んで交通機関や納め先に確認する。

編集部作成。運ぶ前の順番を示した図です。

この記事が役立つ人:遠方のお墓から遺骨を引き取り、近くの納骨堂・永代供養墓・新しいお墓へ移す人、電車や飛行機で骨壺を運ぶか迷っている人、郵送(送骨)と自分で運ぶ方法を比べたい人。

改葬許可の申請そのものは改葬許可申請の流れと必要書類、遠方のお墓の進め方は遠方のお墓を墓じまいするにはで扱っています。

運び方の比べ方

編集部作成。運び方ごとの一般的な違いです。交通機関や運送事業者の遺骨の扱いは、各社に直接確認してください。

許可証を手元に持てるか

車(自分で運転)
持てる
電車・新幹線
持てる
飛行機
持てる
郵送(送骨)
骨壺と同梱または別送(納め先の指定による)

大きさの制限

車(自分で運転)
車に積めれば制限は少ない
電車・新幹線
手回り品の大きさ・個数の決まりがある
飛行機
持ち込み手荷物の大きさ・重さの枠がある
郵送(送骨)
納め先・事業者の指定する箱

揺れ・倒れ

車(自分で運転)
固定しないと倒れる
電車・新幹線
混雑・乗り換えで揺れる
飛行機
保安検査・収納棚の出し入れがある
郵送(送骨)
梱包の仕方で決まる

事前に確認する先

車(自分で運転)
納め先(受け取りの時間)
電車・新幹線
鉄道会社
飛行機
航空会社
郵送(送骨)
納め先と運送事業者

向く人

車(自分で運転)
近距離〜中距離、複数の骨壺を運ぶ人
電車・新幹線
1つの骨壺を抱えて運べる人
飛行機
長距離で、骨壺が持ち込みの枠に入る人
郵送(送骨)
現地へ行けない人、納め先が送骨を受け付けている人

気をつけること

車(自分で運転)
足元などに固定し、車内に放置しない
電車・新幹線
置き忘れ・網棚からの落下
飛行機
骨箱の大きさを測ってから予約
郵送(送骨)
合祀などで後から取り出せない納め先もある

どの方法でも、遺骨を運ぶこと自体に役所の許可が別に要るわけではありません。墓地埋葬法で許可が要るのは改葬(墓地や納骨堂から別の墳墓・納骨堂へ移すこと)で、運び方の決まりはありません。

骨壺の大きさを、先に測っておきます

骨壺の大きさは「寸」で呼ばれ、粉骨を扱う事業者(お墓のミキワ)の料金表では、規格寸法の直径の目安を次のように示しています(2026-11-01確認)。

骨壺の大きさ直径の目安
2〜3寸6〜9cm
4〜5寸12〜15cm
6〜8寸18〜24cm

お墓から取り出す骨壺が6〜8寸の大きさのこともあります。骨壺は桐箱などの骨箱に入れると、さらに一回り大きくなります。運ぶ前に、骨箱の縦・横・高さと重さを実際に測っておくと、交通機関の枠に入るかを判断できます。

飛行機の例(ANA 国内線):ANA の案内(2026-11-01確認)では、機内に持ち込めるのは「機内持ち込み手荷物」1個と「身の回り品」1個の合計2個までです。

区分大きさ重さ
機内持ち込み手荷物(100席以上の機材)3辺の合計115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)手荷物と身の回り品の合計10kg以内
機内持ち込み手荷物(100席未満の機材)3辺の合計100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)同上
身の回り品前の座席の下に収まる大きさで、40cm×30cm×20cm以内(2026年7月1日から)同上

出典:ANA「国内線 手荷物」(2026-11-01確認)。遺骨を機内に持ち込むときの扱い(保安検査での確認の仕方など)は、このページでは確認できませんでした。予約の前に航空会社へ確認してください。

この枠は荷物一般の決まりです。遺骨をどう扱うか(保安検査で中身をどう確認するか、持ち込みに条件があるか)は、航空会社ごとに確認してください。 本サイトでは、各社の遺骨の扱いを公式ページで確かめられていません。

包み方と、持ち運びの袋

骨壺には陶器のものがあり、落とすと割れることがあります。運ぶ前に次を確かめます。

編集部作成:遺骨を運ぶ前のチェックリスト

  • 改葬許可証を受け取った(運ぶ当日に手元にある/納め先の指定どおり送る手配をした)
  • 納め先に、受け取りの日時と、立ち会いの要否を確認した
  • 骨壺のふたが閉まっている。ずれやすい場合は、ふたと本体をテープなどで留めた
  • 骨壺を骨箱に入れ、すき間に緩衝材や布を詰めて中で動かないようにした
  • 骨箱を袋(骨袋・持ち運び用のバッグ)に入れ、底が抜けないか確かめた
  • 骨箱の縦・横・高さと重さを測り、乗る交通機関の大きさの決まりと比べた
  • 電車・飛行機を使う場合は、遺骨の扱いを事前に各社へ確認した
  • 当日、骨壺から目を離さない段取りにした(同行者・乗り換え・休憩の場所)

遺骨が複数ある場合は、1つずつ許可証の記載と照らし合わせ、どの骨壺がどの方かが分かるようにしておきます。

持ち運び用の袋は、骨壺の大きさ(寸)に合わせて作られたものがあります。選ぶときは、対応する骨壺の大きさ、底の作り(マチ・底板の有無)、持ち手の長さ(肩に掛けられるか)、ファスナーの有無を見てください。周りの人に遺骨と分かりにくい無地の袋を選ぶ人もいます。

骨壺に掛ける布の袋(骨袋・覆い袋)は、袋の大きさが骨壺の寸法に合っているかを確認します。

価格・在庫・送料は販売先のページで確認してください。本サイトでは個々の商品を試していません。

自分で運ばない方法:郵送(送骨)

現地に行けない、骨壺を抱えて長い距離を移動するのが難しい場合は、郵送で納め先へ送る方法(送骨)もあります。

送骨を受け付ける事業者の一つ(遺骨相談.com)は、公式サイトで、梱包マニュアル・緩衝材・ゆうパックの着払い伝票などが入った「送骨梱包キット」を送り、遺骨と「火葬許可証」または「改葬許可証」を同梱して送る流れを案内しています(2026-11-01確認)。キットは送骨用と分からないよう品名を「梱包キット」として届き、遺骨を入れたキットはゆうパックで集荷を頼めると説明しています(同社は、ゆうパック以外の配送会社では焼骨の輸送を受け付けていないとも案内しています)。

送骨でも、改葬許可の手続きは同じです。 手順と、申し込む前に納め先に確認することは送骨で納めるときの手順にまとめています。送骨を受け付ける納め先には合祀(他の方の遺骨と一緒に納める形)のところがあり、後から取り出せないことがあるため、家族の合意を先に取ってください。

よくある失敗

  • 許可証を家に置いてきた:納め先は許可証を受け取るまで納められません(第14条)。前日に、遺骨と同じ袋に入れておきます。
  • 骨箱が大きくて、交通機関の枠に入らなかった:骨壺だけでなく、骨箱・袋に入れた状態で測ります。
  • 車の座席に置いて、急ブレーキで倒れた:足元などに置き、動かないように固定します。
  • 一時的に自宅に置いたまま、納める日が決まらない:遺骨を自宅の室内に置くこと自体は違法ではありませんが、許可証を紛失しないよう保管し、納め先と日程を決めます(墓じまい後の遺骨を自宅に置くのは違法ですか)。

本サイトで確認できていないこと

  • 航空会社・鉄道会社が、遺骨を機内・車内に持ち込むときの個別の扱い(各社の公式ページで確かめられていません)。
  • 運送事業者ごとの、遺骨の取扱いの可否と条件(郵送は納め先・事業者の案内に従ってください)。
  • 国外へ遺骨を運ぶ場合の手続き(本記事は国内の改葬を前提にしています)。

次に確認すること

よくある質問

Q. 遺骨を運ぶのに、許可証のほかに書類は要りますか。 運ぶこと自体に必要な書類は、墓地埋葬法には定められていません。納め先が許可証のほかに書類(受入の手続きの書類など)を求める場合があるため、納め先に確認してください。

Q. 複数の骨壺を一度に運べますか。 車なら、積めて固定できれば運べます。電車・飛行機は荷物の大きさ・個数の決まりがあります。許可証の記載と照らし合わせて、どの骨壺がどの方か分かるようにしてください(1枚に何人分を書くかは自治体によって違います)。

Q. 運ぶ途中で骨壺が割れたらどうすればよいですか。 遺骨を新しい骨壺に移して納めることになります。納め先に連絡し、受け入れの際に骨壺の大きさや形に決まりがあるか確認してください。

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