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墓じまいのしるべ

小さな仏壇(上置き・コンパクト)の選び方|置き場所の採寸、中に入れる物、扉と照明、火の扱いで決めます

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墓じまいや実家じまいに合わせて、大きな仏壇から小さな仏壇へ替えたい、マンションの棚に置ける仏壇を探しているときに。先に決めるのは置き場所の寸法と、中に入れる物(ご本尊・位牌・遺影・骨壺)です。上置きと床置きの違い、扉を開けたときの幅、伝統的な作りと家具調の違い、ろうそくの火の扱い(東京都の調査)を整理しました。

供養先公開日:情報確認日:作成:編集部

この記事で分かること

  • 小さな仏壇は、デザインより先に「置き場所の寸法」と「中に入れる物」を決めると選びやすいことが分かる
  • 上置き(台や棚の上に置く)と床置きの違いと、扉を開けたときの幅まで測る理由が分かる
  • ご本尊・位牌・遺影・骨壺のどれを入れるかで、必要な内寸が変わることが分かる
  • 東京都の調査で示された、ろうそくの火の事故と電気ろうそくなどの代用品の考え方が分かる
  • 通信販売で買う前に、外寸・内寸・組み立て・返品の条件を確認する理由が分かる
白い花瓶に生けた紫の花

結論:置き場所を測り、中に入れる物を決めてから選びます

小さな仏壇は、売り場では素材や色、デザインで並んでいます。けれども、選ぶ順番は次のとおりです。

  1. 置き場所を決めて測る(棚の上か、床か。幅・奥行き・高さ、扉を開けたときの幅)
  2. 中に入れる物を決める(ご本尊・位牌・遺影・骨壺・仏具のどれを入れるか)
  3. 扉と照明(扉の開き方、照明が要るか)
  4. 作りと素材(伝統的な作りか、家具調か)と、部屋に合う見た目
  5. 火の扱い(ろうそく・線香を使うか、電気ろうそくなどにするか)

置き場所と中身が決まらないうちにデザインで選ぶと、「棚に載らない」「位牌が入らない」「扉が開かない」ということが起こります。

小さな仏壇を選ぶ順番の図。1 置き場所を測る、2 中に入れる物を決める、3 扉と照明を選ぶ、4 作りと素材を選ぶ。火の扱いもあわせて決める。

編集部作成。選ぶ順番を示した図で、特定の商品を示すものではありません。

この記事が役立つ人:墓じまい・実家じまいに合わせて、仏壇を小さくしたい人。いまの住まいの棚や家具の上に置ける仏壇を探している人。仏壇を残すか手放すかの判断そのものは、墓じまいで仏壇・位牌はどうする?で扱っています。この記事は「小さくして残す」と決めた後の選び方です。

仏壇を替えたり手放したりすることに、役所の許可や届けは要りません。条文で確認した内容は仏壇じまいに役所の許可は要りますかにまとめています。

仏壇とは何か(辞典の定義)

デジタル大辞泉は、仏壇を「仏像・位牌を安置する厨子(ずし)」とも説明しています。世界大百科事典は、今日一般に用いる仏壇は厨子型の仏壇を指し、家庭では仏像や宗祖の像のほかに、先祖の位牌、香炉・燭台・花瓶などの仏具、過去帳なども置かれるようになった、と説明しています(コトバンク・2026-11-01確認)。

つまり、仏壇の大きさは「何を中に置くか」で決まります。ここから先は、その考え方で選び方を整理します。

選び方1:置き場所を決めて測る

上置きと床置き

  • 上置き:棚・チェスト・専用の台などの上に置く小さな仏壇。楽天市場の検索結果では、大きさを「14号」「16号」などと号で書いた商品が並びます(2026-11-01確認)。号と寸法の対応は商品によって違うため、必ず外寸(幅・奥行き・高さ)の数字で確認します。
  • 床置き:床に直接置く仏壇。小さめのものでも、上置きより背が高くなります。

上置きの仏壇を置く専用の台(仏壇台・下台)もあります。いまある家具の上に置くなら、その家具の天板の大きさと、載せたときの安定を確かめます。

測るところ

編集部作成:置き場所で測るところ

  • 置く面の幅と奥行き(仏壇の底がはみ出さないか)
  • 置く面から上の高さ(棚の上なら天井や上の棚までの高さ)
  • 扉を開けたときに必要な幅(左右の壁や家具に当たらないか)
  • 前に座る・立つ場所(お参りするときに手が届くか)
  • コンセントの位置(照明や電気ろうそくを使う場合)
  • 直射日光・エアコンの風・湿気の当たり方
  • 地震のときに倒れたり落ちたりしにくいか(固定の方法)

扉の開き方(観音開き・折れ戸・引き戸など)で、開けたときに必要な幅が変わります。商品ページの「扉を開いたときの幅」を確認してください。

選び方2:中に入れる物で内寸が決まる

小さな仏壇で気をつけたいのは、入れたい物が入らないことです。入れる物を書き出して、それぞれの大きさを測ります。

編集部作成。入れる物ごとに、確認する寸法をまとめました。仏壇の内寸は商品ページで確認してください。

ご本尊(仏像・掛け軸)

確認する寸法
高さ・幅
置く場所
上の段の中央
気をつけること
宗派で何をまつるかは寺院に確認

位牌

確認する寸法
台座を含めた高さ・本数
置く場所
中段
気をつけること
本数が多いならまとめる方法も検討

遺影(写真)

確認する寸法
写真立ての高さ・幅
置く場所
仏壇の中か外か
気をつけること
中に入れるなら小さな写真立てに

骨壺(手元供養)

確認する寸法
高さ・直径
置く場所
下の段など
気をつけること
骨壺を入れる前提の内寸か

仏具(香炉・花立て・りん)

確認する寸法
並べたときの幅
置く場所
下の段
気をつけること
セット品の大きさが仏壇に合うか

位牌が何本もあって入りきらない場合は、繰り出し位牌などにまとめる方法もあります。まとめてよいかは宗派・寺院の考え方によるため、先に寺院へ相談してください。相談先の分け方は墓じまいで仏壇・位牌はどうする?にあります。

選び方3:扉と照明

  • 扉:扉付きは閉めておけば中にほこりが入りにくく、扉のない形(オープンな形)は出し入れがしやすい、という違いがあります。扉を開けたときの幅は、上の採寸で確かめます。
  • 照明:中を照らす照明が付いた商品があります。電源がコンセントか電池か、スイッチの位置はどこかを確認します。

選び方4:作りと素材

小さな仏壇には、大きく分けて次の2つの方向があります。

編集部作成。作りの方向ごとの一般的な違いで比べています。素材・仕上げは商品ごとの説明で確認してください。

見た目

伝統的な作りの仏壇
金仏壇・唐木仏壇など、従来の形
家具調(モダン)の仏壇
家具に近い形・色

合う部屋

伝統的な作りの仏壇
和室・仏間
家具調(モダン)の仏壇
リビング・洋室

中の作り

伝統的な作りの仏壇
宗派ごとの飾り方を前提にした作りがある
家具調(モダン)の仏壇
段や引き出しが自由な作りが多い

選ぶときの確認

伝統的な作りの仏壇
宗派に合う作りか(寺院・仏具店に確認)
家具調(モダン)の仏壇
ご本尊・位牌・骨壺が入る内寸か

どちらが正しいということはありません。宗派ごとの飾り方を大切にしたいなら、寺院や仏具店に、いまのご本尊や仏具が収まるかを相談してから選ぶと安心です。

火の扱い:ろうそくの事故と、電気ろうそくなどの代用品

小さな仏壇は、ろうそくや線香の火と、仏壇の扉・敷物・花などの距離が近くなります。

東京都が2024年4月18日に公表した「ろうそくの安全性に関する調査」では、令和4年に東京消防庁管内で起きたろうそく火災による死者が過去10年で最多の4人だったこと、都内在住者へのアンケートで、倒れたろうそくが仏壇のマットに燃え移った事例があったことが紹介されています。同じ発表は、その場を離れないこと、燃えやすい物の近くや不安定な場所で使わないこと、倒れにくい燭台を選ぶことに加えて、子ども・高齢者・ペットのいる家庭などでは、電気ろうそくなどの代用品の利用を検討することを呼びかけています。

小さな仏壇を選ぶときは、次も考えておきます。

  • ろうそくを使うなら、火と扉・敷物・花の距離がとれる大きさか。
  • 電気ろうそく(電池式・コンセント式)にするなら、置く場所と電源。
  • 線香を使うなら、香炉と周りの物の距離。

通信販売で買う前に確認すること

小さな仏壇は通信販売で買う人も多い品です。届いてから困らないよう、次を見ます。

  1. 外寸と内寸:幅・奥行き・高さ、扉を開けたときの幅、中の段の高さ。
  2. 組み立て:完成品か、組み立てが要るか。
  3. 付属品:仏具・照明・台が付くか(セットの範囲)。
  4. 配送:玄関・エレベーターを通る大きさか、設置まで頼めるか。
  5. 返品の条件:通信販売は、訪問販売のようなクーリング・オフの制度ではありません。特定商取引法第15条の3は、販売業者が広告に返品についての特約を表示していなければ、商品を受け取った日から起算して8日を経過するまでは契約を解除できる(返品の送料は購入者の負担)と定めています。特約が表示されていれば、その特約が優先します。 大きな品は返品の送料も高くなりやすいため、注文前に販売ページの「返品について」を確認してください。

下は楽天市場とAmazonの検索結果へのリンクです。検索結果には大きさ・作りの違う商品が並びます。上の採寸と、入れる物の寸法で絞ってから見比べてください。

いまある家具に載せられない場合は、上置きの仏壇を載せる専用の台もあります。台と仏壇の幅・奥行きが合うかを確認してください。

買わずにできる方法もあります

新しい仏壇を買わなくても、いまの仏壇の中を整理して位牌や仏具を減らす、仏壇は置かずに位牌と遺影だけを棚に置く、といった形もあります。手を合わせる場所をどう作るかは、家族で話し合って決めてください。「仏壇を手放して位牌と遺影だけを残す」形は墓じまいで仏壇・位牌はどうする?でも触れています。

本サイトで確認できていないこと

  • 宗派ごとに、小さな仏壇でもまつるべき物や飾り方の決まりがあるか(宗派の公式の文書を確認できていません)。
  • 仏壇を替えるときに、閉眼・開眼などの法要が要るかどうか(寺院に確認してください)。
  • 号と寸法の対応の決まり(商品によって違います)。
  • 個々の商品の耐震性や、照明の安全性(メーカーの試験結果を確認していません)。

次に確認すること

よくある質問

Q. 小さな仏壇に骨壺を入れてもよいですか。 入れてはいけない決まりは見当たりません。骨壺の高さと直径が中に収まるかを確認してください。遺骨を自宅に置くこと自体の扱いは墓じまい後の遺骨を自宅に置くのは違法ですかで条文を確認しています。

Q. 仏壇は北向きに置いてはいけないのですか。 本サイトでは、向きについての公式の決まりを確認できていません。気になる場合は寺院に相談してください。実際には、直射日光・湿気・エアコンの風が当たらないか、地震で倒れないかを優先して場所を決めるとよいでしょう。

Q. いまの大きな仏壇は、どう手放せばよいですか。 寺院への相談と、自治体のごみの決まり・仏具店の引き取りなどが関わります。仏壇じまいに役所の許可は要りますかにまとめています。

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