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墓じまいのしるべ

位牌をまとめる・小さくするときの比較|繰り出し位牌・過去帳・夫婦位牌・小さな位牌の違いと選び方

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墓じまいや仏壇じまいに合わせて、増えた位牌をまとめたい、小さな仏壇に合わせて位牌を小さくしたいときに。繰り出し位牌(板を重ねて1つにまとめる位牌)、過去帳(名前を書き残す帳面)、夫婦位牌、小さな位牌への作り直しの違いを、辞典の定義をもとに比べました。作り替えの作法は宗派・寺院で違うため、相談する順番もあわせて整理しています。

供養先公開日:情報確認日:作成:編集部

この記事で分かること

  • 繰り出し位牌・過去帳・夫婦位牌・小さな位牌の、それぞれの形と違いが分かる
  • 何人分をまとめたいか、置き場所の大きさ、何を書き残したいかで選び方が変わることが分かる
  • まとめ方や作り替えの作法は宗派・寺院によって違い、先に菩提寺へ相談する理由が分かる
  • 通信販売で買う前に、寸法・板の枚数・文字入れの方法・返品の条件を確認する理由が分かる
白い花瓶に生けた紫の花

結論:「何人分を、どこに、何を残すか」で道具が決まります

位牌が何本も並んで仏壇に入りきらない、仏壇を小さくするので位牌も小さくしたい——そんなときに選ばれる形は、主に次の4つです。

形ひとことで言うと
繰り出し位牌薄い板を何枚か重ねて、1つの位牌の中にまとめる形
過去帳亡くなった人の名前などを帳面に書き残す形
夫婦位牌1つの位牌に夫婦2人の名前を並べて書く形
小さな位牌いまの位牌を、一回り小さい位牌に作り直す形

選ぶときは、①何人分をまとめたいか、②置き場所(仏壇の中)の大きさ、③名前のほかに何を書き残したいかの3つで考えます。

ただし、位牌をまとめてよいか、作り替えるときに法要(開眼・閉眼など)を行うかは、宗派や寺院の考え方によります。 本サイトは宗教的な作法を判断しません。道具を選ぶ前に、付き合いのある寺院に相談してください。

位牌をまとめる4つの形の図。繰り出し位牌は板を重ねて1つにまとめる、過去帳は帳面に名前を書き残す、夫婦位牌は2人の名前を並べる、小さな位牌はいまの位牌を作り直す。

編集部作成。4つの形の違いを示した図で、特定の商品を示すものではありません。

この記事が役立つ人:墓じまいや仏壇じまいに合わせて、仏壇の中の位牌を整理したい人。小さな仏壇に買い替える予定がある人。仏壇・位牌を残すか手放すかの判断そのものは、墓じまいで仏壇・位牌はどうする?で扱っています。この記事は「残す」と決めた後の、まとめ方の比較です。

位牌と過去帳は、もともと役割が違います

辞典の定義を確認しておきます(コトバンク収録の辞典・2026-11-01確認)。

  • 位牌:死者の霊をまつるために戒名・法名などを記した木の札(デジタル大辞泉など)。世界大百科事典は、法名(戒名)・俗名・死亡年月日・年齢を記した仏具とし、三十三年忌をすぎると位牌を焼却・寺納などして個別のまつりをやめる、という慣行も紹介しています。
  • 繰り出し位牌:日本大百科全書は、薄板に戒名を書いて何人分も重ね、一つの位牌にかけておき、命日の人の分を上に出すようにした位牌、と説明しています。
  • 過去帳:寺で、檀家・信徒の死者の俗名・法名・死亡年月日・年齢などを記入しておく帳簿(デジタル大辞泉)。世界大百科事典は、寺院に備える死者の名簿で、30枚の板に戒名を書いて毎日入れ換える〈繰出し〉式の過去帳もある、と説明しています。

辞典の説明では、過去帳はもともと寺院が備える名簿です。家庭の仏壇でも過去帳を置くことがありますが、位牌の代わりになるかどうかは、宗派・寺院の考え方で違います。 ここは本サイトで確かめられていないため、寺院に確認してください。

4つの形を比べる

編集部作成。形ごとの一般的な違いで比べています。実際の大きさ・入る枚数・書ける内容は商品ごとの説明で確認してください。

まとめられる人数

繰り出し位牌
中の板の枚数分
過去帳
帳面のページの分
夫婦位牌
2人
小さな位牌(作り直し)
1人(または夫婦)ずつ

仏壇の中の場所

繰り出し位牌
位牌1つ分
過去帳
見台(台)に置く分
夫婦位牌
位牌1つ分
小さな位牌(作り直し)
いまより小さくなる

書き残せる内容

繰り出し位牌
板1枚に1人分
過去帳
日付ごとに何人分も書ける
夫婦位牌
2人分を並べて
小さな位牌(作り直し)
いまの位牌と同じ内容

命日の扱い

繰り出し位牌
命日の人の板を前に出す
過去帳
その日のページを開く
夫婦位牌
—
小さな位牌(作り直し)
—

向く人

繰り出し位牌
何本もの位牌を1つにまとめたい人
過去帳
名前と日付を記録として残したい人
夫婦位牌
夫婦の位牌を1つにしたい人
小さな位牌(作り直し)
1本ずつの位牌を残したまま小さくしたい人

気をつけること

繰り出し位牌
板の枚数と文字入れの方法
過去帳
誰が書くか・書く欄
夫婦位牌
片方が存命のときの書き方
小さな位牌(作り直し)
いまの位牌の文字を正確に写す

夫婦位牌について、日本大百科全書は「夫婦の戒名を併記したものもある。その場合、一方が存命であれば朱字にしておく」と説明しています。

選び方1:何人分をまとめたいか

  • 3人以上をまとめたい:繰り出し位牌か過去帳が候補になります。楽天市場の検索結果では、繰り出し位牌の中に入れる板の枚数を「6枚」「8枚」「10枚」などと書いた商品が並びます(2026-11-01確認)。まとめたい人数より少し多めに入るものを選ぶと、後から加えることもできます。
  • 2人(夫婦)をまとめたい:夫婦位牌が候補です。
  • まとめずに小さくしたい:1本ずつ小さな位牌に作り直します。本数は減らないので、置き場所の大きさを先に測ります。

選び方2:置き場所の大きさを先に測る

仏壇の中に置くなら、位牌を置く段の幅・奥行き・高さを測ります。扉の内側や、ご本尊・遺影とのバランスも見ます。

位牌の大きさは「〇寸」で書かれることがあり、商品によって高さに台座を含むかどうかが違います。商品ページの全体の高さ(台座込み)と、札の部分の大きさの両方を確認してください。仏壇を小さくする予定があるなら、仏壇の内寸から先に決めるのが順番です。

選び方3:名前のほかに何を書き残したいか

辞典の説明では、位牌には法名(戒名)・俗名・死亡年月日・年齢を記し、過去帳には俗名・法名・死亡年月日・年齢などを記します。いまの位牌の裏や側面に書かれている内容を、まとめる前に写真とメモで残しておきます。作り直すときの文字の写し間違いを防ぐためです。

編集部作成:位牌をまとめる・小さくする前の確認リスト

  • 付き合いのある寺院に、まとめてよいか・作り替えるときの法要が要るかを相談した
  • いまある位牌の本数と、それぞれに書かれている内容(表・裏・側面)を写真とメモで残した
  • まとめたい人数を決めた(3人以上か、夫婦2人か、まとめずに小さくするか)
  • 仏壇の中の置き場所の幅・奥行き・高さを測った
  • 商品の全体の高さ(台座込み)と、中に入る板の枚数を確認した
  • 文字入れの方法(彫り・書き・印刷など)と、誰が文字の内容を確認するかを決めた
  • いまの位牌をどうするか(寺院に納める・自治体の決まりで出すなど)を確認した
  • 販売ページの返品・交換の条件(文字入れ後の扱い)を確認した

いまの位牌の手放し方は、寺院への相談と自治体のごみの決まりの両方が関わります。

いまの位牌をどうするか

まとめた後、元の位牌をどうするかも決めておきます。

  • 寺院に相談する:まとめてよいかを相談するときに、元の位牌の扱いもあわせて聞いておくと二度手間になりません。
  • 自治体の決まりを確認する:位牌・仏具を品目として載せていない自治体もあります。大阪市・名古屋市の粗大ごみの一覧で確認した結果は仏壇じまいに役所の許可は要りますかにまとめています。

仏壇・位牌の手放し方に役所の許可や届けは要りません(同じ記事で条文を確認しています)。

通信販売で買う前に確認すること

繰り出し位牌や過去帳は、通信販売で文字入れまで頼める商品があります。注文前に次を確認します。

  1. 寸法:全体の高さ(台座込み)・幅・奥行き。
  2. 中の板の枚数(繰り出し位牌)・ページ数や書く欄(過去帳)。
  3. 文字入れの方法と範囲:何人分まで含まれるか、追加の板に後から文字を入れられるか。
  4. 文字の確認の仕方:注文前に文字の見本(校正)を確認できるか。
  5. 返品の条件:通信販売は、訪問販売のようなクーリング・オフの制度ではありません。特定商取引法第15条の3は、販売業者が広告に返品についての特約を表示していなければ、商品を受け取った日から起算して8日を経過するまでは契約を解除できる(返品の送料は購入者の負担)と定めています。特約が表示されていれば、その特約が優先します。 文字入れをした品は返品できないと書かれていることがあるため、注文前に確認してください。

下は楽天市場とAmazonの検索結果へのリンクです。検索結果には、素材・大きさ・板の枚数が違う商品が並びます。上の確認リストで条件を絞ってから見比べてください。

過去帳は、帳面だけでなく、置くための台(見台)とあわせて選ぶことがあります。

買わずにできる方法もあります

道具を買う以外の方法として、日本大百科全書は、家に置く位牌とは別に、菩提寺や本山に預けて供養してもらう位牌(寺位牌)に触れています。寺院がこうした形を受け付けているか、費用はどうかは寺院ごとに違うため、まとめる道具を買う前に相談してみてください。

本サイトで確認できていないこと

  • 位牌をまとめる・作り替えるときに、法要(開眼・閉眼など)が要るかどうか。宗派・寺院の公式の説明を確認できていません。
  • 宗派によって位牌を用いない場合があるか、その場合に過去帳などをどう扱うか(宗派の公式の文書を確認できていません)。
  • 繰り出し位牌の板1枚に何人分まで書くのが一般的か。
  • 元の位牌を自治体のごみとして出してよいかの、全国の自治体の扱い。

次に確認すること

よくある質問

Q. 繰り出し位牌にまとめたら、元の位牌はすぐに手放さないといけませんか。 決まりはありません。寺院に相談しながら、急がずに決めてください。

Q. 過去帳は自分で書いてもよいですか。 本サイトでは、誰が書くべきかの決まりを確認できていません。寺院に書いてもらう方法もあるため、相談してください。

Q. 位牌を小さくすると、書かれている内容は減りますか。 作り直す商品によって、書ける文字の大きさや行数が違います。いまの位牌の内容を残して、注文前に文字の見本で確認してください。

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